返事はちゃんとするぜぃ

お前と湖に行った日のことを思い出した。

冗談だってわかってる。

幻想的なベールに包まれた湖を見て、
理性が霞んだことくらいわかってる。

なのに、不意をついてきたお前の言葉に

胸の鼓動が早くなるのを止められなかった。





「一緒に死のう?」




そういって強く手首を掴まれた。


自ら命を絶つのはいけないことなのに、


不謹慎にも嬉しかった。


「おいっ、だめだってば」


そう口ではいってたけど、もしあの時お前の目を見てしまっていたら…


俺はきっと、一緒に逝ったと思う。



冗談でも俺にとって


「一緒に死のう」


この言葉は、「愛してる」にも勝る、

最上級の愛の言葉だった。




※誹謗中傷荒ネタバレ禁止※



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