小説

□Original or Fake...?
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戦争が始まる前、幼馴染みだった俺の恋人のキラ。
戦火の中で再開し、何度もこちらへ呼んだのだが来てくれず…。
一度は命をかけて戦ったりもしたが、また一緒に…仲間になれた。

ここで質問がある。
やっと仲間になって一緒に戦えるようになった昔の恋人が、多重人格になっていたら…あなたはどうしますか?(泣)


Original or Fake...?


最初に気付いたのは、オーブで再開した時だった…。
しっかりと自分の意見を言い、真直ぐに自分を見るキラ…。
その時は、成長したんだな…ぐらいにしか思っていなかった。
しかし、はっきりと分かったのは宇宙に出た直後だった。

「…キラ、元気出して…。」

「っ…でも…、ウズミさんが…っ」

あの爆発を見て、カガリと同じぐらい落ち込んでいたキラを俺の自室で慰めていた時に起こった事件(?)。

「キラ、そんないつまでも泣いてちゃ…」

「……………」

「…?キラ…どうしたの…?」

ずっと泣いていたキラが突然無言になり、不審に思った俺は肩に手をかけようとした途端──

「っだぁぁあぁ〜〜〜〜!!いつまでもメソメソ泣いてんじゃない!オレ!!」

キラがいきなり机をダンッ!と勢い良く叩いた。それはもう、机が壊れそうになるぐらい思いっきり。

「Σ!!!???……………キ、キラ?!ι」

「あ゛ぁ?!何だよ?」

「…誰?ι」

「"キラ"に決まってるだろ。…っと、そういえばお前がいたんだっけ…。」

あらら…という顔をしてキラ(?)は涙の痕を手の甲で拭いた。
…さっきまで泣いてたはずなのに…?

「えっと…どこから説明するべき〜…?ιあ〜…いいや、4番タッチ交代!」

「は??4番って…」

「それでは、僕が説明してあげます。」

キラは片手を腰にあて、コホン…とせき払いをした。

「…へ??ιあれ…さっきまでオレって…」

「それを今から説明してさしあげると言っているんです、あなたの脳でも分かるように。だから黙って聞いててください。」

「……………ιιι」

馬鹿にされてるのか…?
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