小説
□*Broken his Mind*
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God does not do anything...
He does only to observe...
人の命は、人の幸せは、どうしてこんなに脆く、儚く、崩れてしまうのだろう──?
ねぇ、神様……僕が一体何をしたというの──?
どうして僕から日常を…普通を取り上げていってしまうの‥‥?
死ぬのは、僕のはずだったのに──
もう‥自分の周りの人が死んでいくところを見るのは……嫌だ‥。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ───………
もう、何もかも、疲れてしまった……
もう、何も、かも、忘れ、て、しまい‥たい……
ごめんね──アス…ラン……‥‥───
broken his mind
自室にいたアスランは、ふと、誰かに呼ばれたような気がして顔を上げた。
「…何だ?」
しかし、辺りを見渡しても誰もいないし何の気配も無い。
気のせいか‥と思い、再度机に向きなおる。
机の上には手紙があり、文章が途中まで書かれていた。
それは、2年程前…あの桜並木で別れた親友、キラに宛てた手紙だ。