痴漢日記〜学生編〜

□No.4椿 忍
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〈4日目・大地&風馬〉
「……心臓飛び出そ…あいつ何であんな平然とやってんだよ、いっつも」

「…うん…龍さんの凄さを感じるね」

月曜日。
初痴漢(する方)の緊張にガチガチな2人だった。
が、動かなければ始まらない。
早い時間の電車なので、ギッシリと人がいる訳ではなかったけれど、座る場所はなく、吊り革もある程度埋まっている状態。背の低い2人はチョロチョロと人込みをぬいながら忍を捜し始めた。

三山駅の改札近くに開く車両の扉に忍は立っていた。

ジャージ姿で、リュックを背負ってあくびをする様子は、はっきり言ってあまり教師っぽくない。
大学生…下手をすれば部活に通う高校生に見えなくもない。

「スー…ハー……よし、行くぞ。風馬」

「うん」

気合いを入れ、2人は忍に近付いていった。


「おはよー、忍ちゃんっ♪」
「おはようございます。椿先生」



その様子を少し離れた場所から見ていた龍も、鮮やかな身のこなしで、スルリと彼らに近くのだった。

「お…おはよう大地に風馬、って、早いなぁお前たち…」

エヘヘ…と曖昧に笑いながら、2人は忍の近くに立った。
次第に混み始める車内。
あと2駅も過ぎれば密着度も上がる。
そうしたら、ちょっと触って忍の様子を取り敢えず伺おう……というのが、2人の考え出した作戦だった。

……上手くいく自信は全くなかったけれど、もう後戻りは出来ない。


扉が開き、外の空気と一緒に背中が押される。

「うわ……今日は混むな…大丈夫か?」

「う…うん。足、踏んじゃったらごめん、忍ちゃん」

背中からの圧迫に、思っていたよりも忍に密着してしまった。
両脇から挟むように、抱き着くような格好に、自然と頬が赤らむ。


今日はもうこれ以上何もできそうにない……。


互いにそう思い、大地と風馬が目を合わせた時だった。

「…ぁ…はぅ…っ…」

ピクンっと風馬の身体が跳ねる。

ソレの感覚は、大地にも伝わった。

チラッと風馬の後ろに視線をやり、大地は自分の口を手で押さえた。
そうしないと、素頓狂な声を上げそうだった。

そこには、素知らぬ顔で龍が立っていたのだ。

「どうした?風馬。キツいか?」

「あ…大丈夫。ちょっと揺れて…」

「……っ…」

そして、今度は大地がお尻を撫でられた。

忍の視線が風馬にある事を確認して、龍を睨む。
すると、龍が少し屈んできた。

「そのまま触られていろ」

忍に気付かれないように囁くと、龍は、大地の身体を揺れに合わせてずらしてやる。
ちょうど正面になるように。

「わ…と、大丈夫か、大地?」

コクコクと頷くけれど、もう顔を上に上げられなかった。

這い回る龍の手のひらが気になってしょうがない。

割れ目をスルスルと撫でさすられ、思わず腰を引いてしまう。

(「うわ…勃つ……っ…ばれるって〜…」)

最早痴漢するどころじゃなくなってしまい、身体を逃がそうとするが、赦してもらえない。
布越しにグッと後孔を押されたまま、引き気味の腰を押し出される。

「……ぁっ………当た…るぅ…」

出来るだけの抵抗を試みたものの、とうとう忍の右腿を挟むようにして、大地は硬くなり始めた股間を密着させてしまった。
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