痴漢日記〜学生編〜

□No.4椿 忍
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〈4日目・忍〉
運動部の朝練の声が微かに聞こえるだけの職員トイレで、俺は長いため息をついた。

両の太腿に手をやる。
ソコには先程までの勃起の感触がまだ残っていた。

そして、自分の……ジャージの前も、不自然な盛り上がりを見せている。

性に興味ある年頃だ。
擦れたら我慢出来ない年頃だろう。

そう言い聞かせ、己の勃起を落ち着かせようとするものの、擦り付けられた感触や、撫で回してきた細い指や、押し殺した喘ぎを反芻してしまい、思いを裏切り、ソコは先走りさえ滲ませ始めてしまう。

「…あ…もぅ…だめだ……」

俺はとうとうペニスを外にさらけ出してしまった。
無造作に切り取ったトイレットペーパーを先端に押し当て、右手で思い切り扱く。

「あぁ…で…出る…学校で、こんな…あぁっ……イくぅっ…」

頭の隅をちらつく大地と風馬の残像。

解放感と共に押し寄せる罪悪感から立ち直る事は難しかったが、教師としてのプライドが俺を支えていた。
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