痴漢日記〜リーマン編〜
□No.3 須王帝・No.4 松見一
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〈2日目〉
さて……松見をどうするかな…
俺のテリトリーにさえ引き摺り込めば堕とすのは容易い。しかし、あいつの住んでいるマンションは俺のマンションから近かった筈だが、確か車通勤だった筈だ。
勤務時間を狙うか…?
いや、松見に初めから顔がバレるのはやりづらい。あいつはすぐに喚き散らしたがる。
思案しながらホームを伺っていると、須王が姿を現した。
まぁ、良い。まずはこちらから取り掛かろう。
完全に仲間に取り込まなければ。
そうして俺は、彼に近付いていった。
「おはようございます。須王さん」
「あ…おはよう、朝日君」
昨夜俺が言った事をしっかり覚えているのだろう。
少し、目が泳いでいる。
俺は人に押される素振りで須王を正面から抱いた。
俺より数センチしか低くない彼だが、俯き加減の為に、肩口へおでこが付くような形になる。
「……あ…あの…」
耳が赤く染まっていた。
「須王さんは、松見の他に誰かと関係した事は?」
「えっ…や、無、い……」
耳に息を吹き掛けると、ピクピクと肩が動く。
「松見とするの…気持ち良かったですか?」
須王が小さく首を横に振る。
その目には、うっすらと涙さえ浮かんでいるようだった。
あぁ…確かに、苛められるな、これでは。
須王の頼りなさそうな表情には、嗜虐心を煽られる。
しかし、須王には変わってもらわなければ。
「それは、つらかったでしょう。だからね、俺が…貴方を救ってあげますよ。松見を…下僕にしましょう」
「…あ…朝日、君。でも、そんな…」
正面から抱き合うような格好で須王の尻をそっと撫で回す。
「龍、と呼んで下さい」
「あっ…龍、君…だ…だめ、で……はぁん…何、これぇ…」
優しいタッチに、須王はすぐに快感を拾い始めた。
時折、クイクイと服の上から孔を刺激してやると、そのつど須王の口から小さな喘ぎが洩れ出てくる。
「…龍く、んっ…ぁ…あっ…だめ…こんなの…だめ…」
「だめじゃありませんよ。貴方のココは快感に悦んでいる。今日は、気持ち良い事を覚えて下さい」