痴漢日記〜学生編〜
□No.5高篠 侑
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〈1日目〉
寒さの増して来た、とある日…俺は面白いものを見つけた。
ソレは一見、三山高校の制服を着た女子生徒だった。
大きな瞳を3分の1程伏せ、時折、キョロキョロと周りを見渡している。
そのたびにショートカットのこげ茶の髪がサラサラと揺れていた。
さしずめ、細い黒縁のメガネがインテリ風味を醸し出す美少女…とでも言うのが一般的だろう。
しかし、ソレは何とも面白い光景だ。
何故なら、ソレは女などではないからだ。
マフラーで首が隠れていたが、その下に男である証がある筈だ。
そして、膝上15cm程の、あのスカートの中にも男を示すモノを持っている筈だ。
それらは俺の勘に過ぎないが、確信に近い自信がある。
趣味なのか、何かの罰ゲームか…
どちらにせよ、こんなに面白そうなモノを放っておく俺ではない。
思わず浮かびそうになる笑みを悟られぬよう、俺はソレに近付いていった。
『楽しそうな遊びだな。ばらされたくなければ黙って携帯のメール画面にしろ。』
メールの本文を打つ部分にそう綴ると、俺はソイツの目の前におもむろにそれを見せた。
ビクリとソイツの肩が跳ね、こちらを振り返る。
けれど、声を出す事はなかった。
元々大きな瞳が更に見開かれ、俺を見上げてくる。
薄く微笑んでやると、ハッとしたように下を向き………そして、内ポケットから携帯を取り出し、指定した画面を開いた。
『名前は?』
『高篠侑(たかしのゆう)です』
少しためらった後、ソイツ…侑は自分の名を打ち込んだ。
『声、出すなよ』
そう、釘をさすと、俺は侑のスカートの中へ手を差し込む。
下着は女性物ではないようだった。
「……っ…!!」
『やめて』
侑が震える指で文字を打つ。
縋るように見上げてくる瞳は僅かに涙ぐんでいた。
『お願い やめて』
懸命に声を出さないよう下唇を噛み締めながら、再び許しの言葉を打ち込んでくる。
『勃起しているぞ。気持ち良いんだろう?』
フルフルと首を横に振りながらも、軽く擦り上げるごとに、ソコが育っていくのは明白だった。
「…ゃ…ぁ…ちが…」
携帯の操作はもう無理だな。
そう判断すると、俺は侑の携帯を取り上げ、自らの内ポケットにしまいこむと、侑を解放してやった。