メルヘン☆タイム

□白雪と7人の小人
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昔々、ある国のお城にそれは愛らしい赤ん坊が産まれました。
雪のように白い肌を持つその子は雪(せつ)と名付けられ、大切に育てられたのでした。
そして、十七年がたち…王が新たな側室を迎えた事により、物語は進んでいくのです。


「あぁーっ、うぜぇっ、超うぜぇーっ…なぁにが法律だ…冗談じゃねぇっ…」
吐き捨てるように言い、サラサラの栗色の髪をくしゃっと掻き上げ、壁を蹴り付けたのはこの国の王子…雪。
雪が綺麗な顔を惜しげもなくしかめて毒づくにはある理由がある。
この国にはある法律があった。
『王の資格を持つ者は十八までに婚姻を済ませておく事』
そんな法律のために、雪は昔から名家の女性が集められた場に出席させられている。
そして、十八まで残り一年をきり、その頻度はほぼ連日というハードなスケジュールとなっていた。
決して女性的ではないが、整った綺麗な顔立ちに引き寄せられる女性は多い。
雪自身も十四、五の時には覚えたての性欲に任せて、キレイドコロをつまみ食いしていた。
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