02

□一目見たときから
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何か………?


鼻に伝わる擽ったい感触。
僕はそれで目が覚めまだ、重い瞼をゆっくり開けた。


「……ん……?」


真っ先にぼんやり映ったのは見慣れたピンク色。風に吹かれてさらさらと揺れている。


「あ、キラ。起きました?」

「…ラクス?」


瞼を擦りながらはっきり確認出来たラクスの微笑み。
それは、本当に綺麗で何度も目にしているのだけどいつも見惚れてしまう。


「今…何時?」

「次が三時間目ですわ。今日はいつ来られたんですか?」

「えっと……10時ぐらい」


僕は高校に入ってこんな風に遅刻して来る事が頻繁で。
授業にも殆んど出ていない。
でも、遅れても学校には来ていた。
理由は………。






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