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□DARKNESS in HEART
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今は丁度、大勢が集まる昼食の時間。
キラは毎日ラクスととっているのだが用事が入り迎えに来た彼女を先に行かせ、今やっと食堂に着いたのだった。
そして、それが事の始まり。
ラクスはどこかと入り口でキョロキョロと食堂中を見渡す。
端に出来た人だかりに顔をしかめつつ自分には関係ないだろうと直ぐに意識を外す。
「あ、おーい。キラ!」
自分の名前が聞こえた方に目を向けるとカガリが手を振っていた。アスランと一緒だ。
「やあ、カガリ、アスラン。ねぇ、ラクス知らない?先に来てる筈なんだけど」
二人は冷や汗をたらりと流すと顔を見合わせ再びキラに向き直った。
「ラクスなら………」