02

□永遠のような夜
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「キラっ!」

「うわぁっ」


ソファに座りテレビを観ていたキラの背中にラクスが急に抱き付いてきた。
彼女からそういう事をされる経験は無いに等しいので驚きながらも顔は緩んでいる。


「どうしたの?何だか嬉しそうだね。」

「ふふ。はい、お電話です」

「僕に?」


ラクスはさっきまで電話をしていた。
キラはテレビを観ていて誰からなのかは知らない。

どうせ、姉か親友の愚痴を聞かされるのだろうと受話器を渋々耳元に持って行く。
だが、そこから聞こえたのは…ある意味一番聞き慣れた…。


「…もしもし?」

「あ、キラ?今から貴方達の家に泊まりに行くから!じゃっ」



―――ぷっ…ツーツー…


「…はぁ!?」

「今日の夜は楽しくなりますわ、ね?キラ」


それだけ言うと一方的に切られた電話。
ラクスは既に了解しているようでキラの顔を覗き込んで笑っていた。

電話の相手といえば…




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