「恋次これを見て!」
「え、なんすかそれ…デスノート…?」
●殺人未遂事件
恋次は真っ黒いノートのページをめくる。表は真っ白だが、裏はどのページも書類だ。どうやら失敗したものらしかった。地球に優しいデスノートだ。
「うわぁ…セロハンテープでとめてあるし。ずいぶん安っぽいデスノートですね」
「リーズナブルと言って頂戴、名前書くわよ」
「いいっすよ」
「こう書くのよ。"阿散井恋次、近くにいた女によって殺害される"」
「ごめんなさい」
こうしてキラ信者が1人現れた。
「お前らなにやってんだー?」
「あっ檜佐木。ちょうどいいとこに。なんて空気の読める男なの」
「んだよーわかってるからそんな誉めんなって」
檜佐木はデスノートの餌食になりそうだ。なので喜んでいる時点で空気が読めていない。
「はっ!恋次大変よ!」
「どうしましたか!」
「ひさぎってどういう漢字!?非佐木!?」
「ああっ、惜しい!」
「惜しくねーよっ!」
檜佐木は2人の為に見本を書いてあげた。書き順やとめはねまで無駄に親切だった。
「なるほどー。"檜佐木修兵"と……ああっ!」
「今度はどうしましたか!?」
「顔!顔が思い出せない!悔しいけどこれじゃあ殺せないわ!」
「そんな…!」
「早く殺してくれ!」
おしまい。