□シェアハウス
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都会の大学に進学が決まり、上京が決まった
その為大学の近くで春からの新しい住処を探す

「うー…やっぱり何処も家賃がそれなり、ですわね…
ん?え…一軒家!?」

学生向けの不動産なのに!?とまじまじと見詰めてみれば、シェアハウスのお知らせだった

普通のアパートに一人暮らしより、こっちの方が楽しいかもしれない、と手続きをした

定員が四人までで最後の一人だったらしく
既に男の子が二人、女の子が一人契約済みだと教えてもらった

女の子一人じゃなくて良かった、と思いながらまだ見ぬ共同生活を送る仲間を夢見た



そして、引越し兼顔合わせの日

簡単な荷物だけで、本格的な荷物は明日業者が運んでくれる手筈だ

「カガリ・ユラ・アスハだ!宜しくな」

「アスラン・ザラだ。これから宜しく」

「キラ・ヤマトです。宜しく」

「ラクス・クラインですわ、これから宜しくお願いします」

初めて四人が顔を合わせ挨拶をする

「えーっと、一階が共同スペースで二階三階が二部屋ずつか…
アスランとキラの男が三階で私とラクスが二階、って感じで男女で階分けていいよな?」

「そうだな、それが一番無難だと思うぞ」

カガリとアスランが部屋割りを手際よく決めるのをニコニコしながら眺めているといきなり手を握られる

慌てて手を視線で辿っていくとキラがニッコリと微笑んでいた

「…ッ!ぁ…」

「部屋割りどんな感じになったの?」

頬を赤らめて意図を問いかけようとしたらパッと離され二人に近付いて行く

「ラクスもこっち来て…って顔赤いぞ?どうかしたか?」

「え!?い、いえ!
あの…地元より、暑く感じちゃいまして!」

赤くなった頬をパタパタと手で仰ぎながら言えば原因のキラが可笑しそうに笑っているのに気付いた

(田舎者ってバカにして!)

気にしちゃ負けだ!と自分に言い聞かせて部屋割りを確認する


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