□二人の事情
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――ヤマトくん!ずっと好きだったんです!!
私と…その…付き合ってください…っ!


――………君、誰?






「――――っ!?」


僅か数年前の光景を夢に見て、瞳に涙を溜め声にならない悲鳴を上げ飛び起きる


汗で張り付くパジャマに不快感を覚えつつ
震える手で枕元に置いてある水差しを手に取り、グラスへと注ぎ仰ぐように飲み干す


幾分かマシになった動悸にゆっくりと息を整える




「また…夢に見てしまいましたわ……」


月明かりに照らされた室内にぽつりと小さな呟きが溶けた…




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