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□君>部活
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歓声の響く放課後のグラウンドの一角
その大半が、グラウンドを駆け抜ける鷲色へと注がれていた
彼の名前はキラ・ヤマト
公立種学園のサッカー部部長
彼が入部してから高校サッカー大会で優勝を果たし
更には翌年も続けて連覇を果たし、歴代記録を塗り替える形で大会得点王に輝いた
そして、甘いルックスと優しい性格、更には成績も優秀な為
ファンクラブが出来る程の人気だった
しかし、男女区別が無い性格が幸いして男子にも人気は高く、また部活では真剣に後輩を指導するなど尊敬も集めている
「やっぱ、ヤマト先輩かっけーよなぁ」
「あぁ、あの硬派な感じ!
俺だったらあんだけキャーキャー言われたら調子乗るぜ」
「こら!そこ!ロードワーク中にお喋りしない!
10週増やすよ!!」
フェンス越しに歓声を上げる女子を見ながら話す後輩達にキラの鋭い声がかかり慌てて真面目に走る
「皆さーん!第1休憩の時間です!
水分を補給してくださーい」
そこに、美人マネージャーであるラクス・クラインの声が響き皆ゆっくり動きを止め水分補給に向う
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