□虜Side-S
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ラクスと一緒に帰路に着いて居た時に捕まり
別々に路地裏へと引き摺り込まれたルナマリア

逃げなくては、と恐怖に震えながら必死に身を捩ろうとするも
腕を捉えられ上手く動けず更に奥へと連れて行かれる

「ルナ、怖がらなくても大丈夫だからな…?」

「ッ!?」

優しげに耳元で告げられた声音にビクン、と身体が恐怖に震える

毎晩、非通知でかかってくる電話の相手だ…

理解した途端に緊張に強ばる身体はますます逃げ出す事も出来ず
路地を抜けた先に停められた車に押し込まれる


「やっぱり、初めてはこんな道端じゃ嫌だよな」

助手席に座らされ手際良く扉もロックされてしまいそのままホテルへと連れて行かれる



朝まで激しく身体を貪られ力の入らないまま『今日の仕事、頑張れ』なんて言葉と共に自宅マンションまで送られ
玄関の鍵とチェーンを掛けフラフラと室内に入りリビングのカーペットの上に座り込み
自然と溢れ出す涙をそのままにしていると携帯に着信が鳴り響き
シンだろうかと身体が震えるも、個別の着信音は友人からのだと気付き携帯を取り出すと
やはり、ラクスからの着信だった



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