□誓い
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『貴方なんか、もう好きじゃありません
さようなら』


冷たく言い放ち僕の元から去って行った彼女…

本当に愛していたのは彼女だけだったのになぁ…


彼女、ラクスと別れたと話した時、悪友のハイネやミゲルは『自業自得だ』と笑った

確かに、自業自得だったのかもしれない


あの頃の僕はラクスを大切にしたくて、様々な欲望で綺麗な彼女を汚したくなくて…

たくさん彼女に愛を囁いたその後に
自分の欲望を別の女の子で解消していた

端から見れば当然浮気

でも、そんなつもりもなくて、ただただ綺麗なラクスを愛でるのが楽しかった


だけど、ある日ホテルに入ろうとした時にコンビニの袋をぶら下げ
呆然と立ち尽くす彼女が視界の端に見えたのに無視をした

そして翌日、携帯の電源を入れればあの言葉

それっきり、電話は拒否、メールは無視…

終わったな、と何処か他人事に思えた


だけど、数日経って今度は彼女が友人のアスランと仲良く歩いているのを偶然見掛けた

許せなかった

こんな事なら、彼女を綺麗なままで…とか考えるんじゃなかった…

思ったら直ぐに行動に移した


夜、ラクスの家に向かい昔貰った合鍵で押し入る

「ラクス…君、今度はアスランに近付いてるみたいだね?」

「あ、貴方には関係ありません
もう終わった関係でしょう
その昔渡した合鍵を置いて帰りなさい」

気丈に振る舞う彼女に笑みが溢れる

ポケットから携帯を取り出して画像データを見せる

一度だけ、彼女の全てを見たくて眠っている所を
服を脱がして生まれたままの姿を見た事があった

起きた時に『恥ずかしいからもうしないでください』
と怒られたが、実は彼女の体の全てを画像として保存していた

きっと人に見られた事の無いであろう場所も…



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