4
□ラクスの〇〇〇
1ページ/6ページ
人生の中での大イベントが終わり、家でゆっくりするぞ〜!
なぁんて考えていたのに今は新幹線に乗ってます
「ふわあぁ…速いですわねぇ」
隣で窓に張り付き目をキラキラさせて車窓を眺めるラクス
ついさっき式を挙げたばかりの僕の奥さんだ
修学旅行では学校モードだったせいであまりはしゃげなかった…と
帰って来てから落胆していたからその分もはしゃいでいるようだ
そんなラクスに微笑浮かべつつ
新幹線のチケットと一緒に同封されていた手紙を開く
《結婚おめでとう!
コレは、俺からの結婚祝いです
じいちゃんや、父さんの会社の人達、皆の協力のおかげで何とか新婚旅行をさせてやれて本当に良かった
宿の地図とかも同封したから、ちゃんと母さんをリードしてやれよな!
追伸
俺、妹でも弟でもいいからな!
シン》
追伸の部分で危うく手紙を握り潰しかけて踏み留まる
「あ、キラ、そろそろ着きますわ!」
「ん?あ、ホントだ」
ラクスに言われ慌てて下車する為に荷物を纏める
ラクスの鞄も一緒に持って駅に降り立つ
修学旅行と同じ場所だと言うのにラクスはまるで初めて来たかのように目を輝かせている
シンもラクスが落胆していたのを知っていたからこそのチョイスだろう
.