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□噂の保健室
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『保健室は放課後、ラブホ代わりに使われている』
そんな噂がこの中学校にはあった
放課後、保健室の扉には不在の札が下げられ
きっちりと鍵が掛かっていた
カーテンも全て締め切られ薄暗い室内
ベットを区切る為のカーテンまでも締め切られている
「っぁ……ん、んんっ…ふ…せん、せ…も、やだぁ…」
華奢なパイプベットを軋ませながら艶やかな声が響く
軋む音は保健室に備え付けられた二つのベットからそれぞれ響いていた
暫く響いた軋む音の後に小さく唸る声があがり、片方が静かになる
少ししてゴソゴソと衣擦れの音がしたかと思うと片方のカーテンが開かれる
「ん?あれ、シン、もう戻るの?」
「あぁ、まだ仕事残ってんの思い出したから職員室行かなきゃなんだよ」
ネクタイを結びながら溜め息混じりに呟くシンに
未だに服を乱し、女生徒を組み敷いたままのキラが声をかける
シンの背後には一糸纏わぬ姿の女生徒がぐったりと横たわっていた
「あーあ、キラは保健医だから気が済むまで出来ていいよなぁ」
「何言ってんのさ
保健医だから自由には出来るけど
なかなか生徒と接点無くてつまらないんだからね」
会話の為にとハンカチを口に入れられたままキラの愛撫に翻弄され身を捩る女生徒
「ま、俺はキラのおかげで保健室使えるし…」
「僕はシンのおかげでラクスを見付けたけど、ね…」
クスクスと笑う二人に口を挟む事も出来ないまま背を反らし
絶頂に達するとそのまま意識が遠のくラクスだった
最後に見たのは隣のベットに横たわるルナマリアの姿だった…
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