□君>部活2
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咽かな別荘地

時間も普段よりもゆっくりと流れるような気がする

そんな場所に
公立種学園のサッカー部は合宿に来ていた


「本当に助かりますわ…
私だけではとても間に合わないと思いますもの」

「ううん、寧ろ私達こそ呼んでくれてありがとう!
いくらでもお手伝いするから遠慮なくこきつかってね」

ラクスの言葉にニッコリと微笑んで返すのは
キラのファンクラブの女の子

重い荷物は筋トレ代わりだと部員が宿に運び込んでくれ
部長のキラの指示のもと、今は走り込みへと向かっている


ラクスの知り合いが民宿を経営していたが、一週間程用事で休業すると聞き
合宿の為に借りれないかと打診すると快く承諾してもらい
晴れて温泉地でサッカー部合宿となったのだが

マネージャーはラクス一人

全てを一人でこなす事は難しいが、自分の手伝いをさせて部員の練習時間を割きたくない

どうしようかと悩んでいると更にキラから
『僕が居ても男だけの所に女の子がラクスだけとか危険過ぎる!!』
と叱られ、ならば適任がいるではないかと
キラのファンクラブに打診したのだ

そして、事情を知らない男子が引く程に壮絶な争いの末
三人の同行者が決定した


運んで貰った材料から昼食を作り、洗濯をしたり掃除をしたり
更には模擬戦の記録等マネージャーの仕事は多岐にわたり
ラクスもファンクラブの子も皆慌ただしく働いていた

部員も女の子が居る事で張り切り、朝からみっちりと練習出来る事もあって
合宿に来て数日だが個々のスキルは格段に上がっていた



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