□ドライビングライフ
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桜色の髪を耳の下で二つに縛りふかふかなパーカーに膝丈スカートにタイツ、ぺたんこのブーツと露出のほとんどない服装のラクスと
マフラーに膝より少し上の丈のニットワンピース、レッグウォーマー付きのレギンスにぺたんこのパンプスとこちらも露出のほとんどない服装のルナマリアが慌ただしく陸橋の階段を登って来た

「ラクス…!」「ルナ…っ!」

「?え…キラ…?」

「シンも?なんで?」

突然名前を呼ばれ振り向いた二人はキラとシンの姿に目を瞬かせる

キラとシンも、二人の腕の中を見て驚愕に目を見開く

自分の面影を残した赤ん坊が抱かれていたのだ

「え?なん…その、子…」

「私達の子供ですわ
あの…本当に、どうして此処に?」

「俺はルナを、キラはラクスさんを探してたんだよ」

「私とラクスを?なんで?」

赤ん坊をあやしながらわざわざ自分達を探しに来たキラとシンに不思議そうに首を傾げる

「な、なんでって…」

「それは…その…」

モゴモゴと話す二人にますます首を傾げるも寒さに赤ん坊が小さくくしゃみをして慌ててフリースでくるむ

「あの…話が長引くなら何処か入りますか?」

「レンもルカも風邪引いちゃうから…」

「あ、えと…うん…」

ラクスとルナマリアに言われ慌てて頷き二人に案内され近くのコーヒーショップへと入る

「改めて…何しに来たんですの?」

「え、えと…突然、ルナ達が居なくなったから…」

「あぁ、私もラクスも妊娠したからレースクイーンの衣装じゃ身体を冷やすと思って」

「あ、そう、だったんだ…」


二人の言葉に頷くしかないキラとシン


「あの…また、レースクイーンに戻るつもりは…?」

「ありませんわね…出産して体型替わりましたから」

「そういえば、二人とも最近の成績不調よね」

「うっ……まぁ…何て言うか…二人が居なくなったから、というか…」

「私達が?」

「……はっきり言おう…
ラクス、君が好きなんだ、側に居て欲しい」

「ルナ…俺も、ルナが好きで側に居てくれないから調子が狂っちゃって全然成績残せないんだ!」

真剣な表情で告げる二人に目を瞬かせ顔を見合わせる


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