□アヤマチ
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「っ…ふ、ぅ…ぐす…わ、私達が…私がバカな事、したせいで…キラの人生、めちゃくちゃに…
もっと、素敵な人と結婚できたかも、しれないのに…ごめんなさい、ごめんなさい…!」

何度も謝りながらしがみついて泣くラクスをきつく抱き締め優しく髪を撫でる

「バカだなぁ…
ホントにどうでもいい相手なら、そもそも万引きを止めないし…
復讐の為とはいえわざわざ探し出す訳ないでしょ」

「う、うぇ?」

「…たまにね、店で見かけて気になってて…
二人が万引きしようとしたのを見て、話すきっかけが出来て、ラッキーぐらいに思ってたんだよ
逃げられて、周りにいろいろ言われても忘れられなくて…ずっと探して…
今度はナンパを助けて、覚えてるかなぁとか思ってたらまるっきり忘れられてるしで…
つい、カッとなって犯したり…無理矢理結婚して縛っちゃったり…
結構、焦ってたんだよ?」

初めて聞く内容に目を瞬かせまじまじと顔を眺める

「…恥ずかしいからあんま見ないで…
僕はね、ラクス以上に素敵な人なんていないと思ってる…
そういえば、ちゃんと言って無かったよね…
ラクス、愛してる。君でいいんじゃない…君がいいんだ」

「キラ…ッ!」

この日、漸く二人は心から結ばれた…


end
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