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□イノセント
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「ん、今日もちゃんと全部食べたね
ごちそうさまは?」
「…ごちそうさまでした…」
キラに促されるままペコリと頭を下げて挨拶すれば満足そうに頷いて頭を撫でられる
そのまま手が下がり、頬に触れ、指で唇をなぞり、首筋から鎖骨に流れそのまま薄い布地で作られたワンピースの襟を掴む
ビリ、と音が響き慌てて確認すると唯一の服が破かれている所だった
「服、後で新しいの持ってくるから」
「…は、はい…ありがとうございます…」
「その代わり、ちゃんと僕を楽しませてね?」
「んっ……ん、んんぅ…ふ…」
噛み付かれるようなキスに体が震え無意識にキラの服を握り締める
露になった胸や腹部を這う手にも収容されてから毎日快感を教え込まれた体は勝手に反応を示す
捕まる前は重い税に食べる物も少なく、痩せていたラクスだが
囚人の身分になってからは三食きちんとキラが運んで来てくれる為健康的な体になっていた
体力も付いた事は行為の回数と時間が増えただけな為手放しでは喜べなかったが…
「ラクス、ラクス…ッ」
「あ、ぁ…はぁ…んくぅ!!」
フロア中に卑猥な音と声が響きラクスの頭が朦朧とし始めた頃に胎内に欲が吐き出される
高い位置にある格子窓からしっかりと月が見え、夜が更けた事に気付く
キラの軍服がかけられ牢の扉が開く音がして足音が遠ざかる
暫くして戻ってくるとさっきまで着ていたワンピースより比較的上質なワンピースを着せられる
そしてベッドに寝かされ、おやすみの挨拶とキスをされ
食器を手にキラは牢を後にする
そんな毎日が続き次第にラクスの体に異変が現れ妊娠が発覚する
キラのラクスに対する執着は更に増し、今までよりもラクスのフロアにいる時間が長くなった
しかし行為に及ぶ訳ではなく徐々に膨らむ腹部を愛しそうに眺めていた
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