□イノセント
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強引にキラの妻となったラクス…
最初は辛かったが次第にキラの見方が代わり始めた

牢では毎日自分を犯していたが、今はそんな事もなく寧ろ体を気遣ってくれるし
他の無実の罪で捕まっていた人達もキラには好意的でラクスが結婚した事を羨む者すらいた

話では、酷い扱いをする看守の中でキラだけは対等に接してくれ、更には無実の罪なのだからと釈放する為に奔走してくれたと言うのだ

町民にも食料を分け与えたり、更には今回の反乱にキラは唯一、民衆側に付いた軍人だったらしい

そして国を立て直す為にキラは准将の座に就き国と民の間に立っている、言わば民衆のヒーローらしい

その為、ラクスの父、シーゲルはラクスとキラの結婚を純粋に喜んだのだ

何故自分だけがあんな酷い仕打ちをされたのかとラクスは疑問を抱いて過ごしていた


「ただいまー
ラクス、ノアただいま…」

「はい、お帰りなさいませ」

仕事から帰宅したキラを出迎え、いよいよ聞いてみようと決心する

子供を寝かし付け二人きりになった時に勇気を振り絞って問いかける

「あ、あの…キラ様…なぜ、牢では私にあのような行為を…?」

「え?なぜって…それは…」

途端に頬を赤らめてしどろもどろになるキラに首を傾げると深い溜め息を吐いた後に告げられる

「君が欲しかったからだよ!」

「え?」

「一目惚れしたの!
無実の罪で捕まった民を解放する為に動いていたけど…
ラクスだけは誰にも渡したくなくて
釈放されても繋がりが欲しくてあんな事したんだよ…
本当なら、君の幸せを願って釈放された時に解放するべきだったんだろうけど…
今後、君の体に僕以外が触れるのが耐えられなくて、無理矢理結婚したんだ……ごめん…」

ぽつりと呟かれた言葉にラクスは目を見開き驚く


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