□モノクロ
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キラとラクスは互いに愛し合う、恋人同士

しかし、ラクスは既に結婚している、いわゆる不倫関係だった

ラクスの結婚相手はキラの友人でもあるアスランで、アスランもまた、カガリと不倫関係にあった

ラクスとアスランの結婚は本人の意思とは関係の無い、政略結婚で避けられないものだった

物心付いた頃には既に一緒に居たラクスとアスランは互いを兄妹のようにしか見れず、恋愛感情を抱けなかった

それでも、どんなに他に愛する人が居ても政治家の息子と資産家の娘という立場は両親の道具でしかなく自分達は大人しく結婚するしかない

もし断ればまた別の知らない人間を連れて来られるのが解りきっていた

それならば互いに愛する人が別に居る事を解っている相手と親が満足するように表面上結婚しておけばいいと妥協した結果だ

アスランはラクスを抱こうとしないし、キスだって必要に迫られた時に頬にするだけ
周りは世継ぎを期待しているが、アスランはカガリとだけ、ラクスはキラとだけ身体を重ねる為、到底無理な事と四人だけは知っている

アスランがカガリの元へと通う日はラクスも周りにバレないように変装してキラの元へと会いに行く

アスランとラクスのそれぞれの両親が直ぐ近くに住んでいる為、2週間に一度か月に一度にだけ本当に愛する恋人と時間を過ごすのだ

皆その日を待ち焦がれ、仕事も休み一日中二人きりで過ごし、また次に会う日を待ち焦がれながら色の無い日常へと戻る

「…ラクス、今日は何時まで大丈夫?」

「実は今日から2日間、キラといれますの…」

「え!?本当に?アスラン、出張かなんか?」

ベットに並んで横たわりラクスの髪を撫でながら問いかけ、返答に目を見開きガバッと起き上がる

「えぇ…"キラと出張"なんだそうですわ
そして私は"カガリさんと温泉"に行ってますのよ?」

「はは、なるほど…じゃあ、まだ時間あるならもう一回しよ?」

クスクスと笑いながら話すラクスの言葉に納得するとまた覆い被さりラクスの胸を揉みしだく

「あ、ん……一回でいいんですの?」

「……一回じゃ足んない。時間が来るまで…たくさんしよ?」

「ん…キラ…あ、ふ……」

また室内に艶やかな声が響き渡る



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