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□モノクロ
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あれからキラの自宅マンションに移動し、時間ぎりぎりまで普通の恋人同士のように愛を確かめあった
変装の為のゴシック系の服から普段着のシンプルなワンピースへと着替え重い足取りで帰路に着く
「只今帰りました…」
「お帰りなさいませラクス様」
幼い頃からラクスの側に仕えていたメイドのルナマリアが出迎えてくれ軽く挨拶をして自室に向かおうとすると呼び止められる
「…シーゲル様、パトリック様、マリア様、レノア様がお待ちです…
アスラン様も先程帰宅して応接室に向かってますので…」
「お父様達が?わかりました、直ぐに向かいますわ」
「ラクス様!…私はずっとラクス様の…皆さんの、味方ですから…」
「?ありがとうございますわ、ルナ」
変装道具を締まってあるカモフラージュの旅行バックをルナマリアに預け、荷解きは自分でするから開けないようにと念を圧してから応接室に向かう
「失礼します、ラクスです
大変お待たせしました」
「あぁ…ラクス、そこに座りなさい」
シーゲルに促され既にソファに座っていたアスランの隣に腰掛ける
心無し親達の空気が重い気がして居心地の悪さに目線を下げると何やら封筒を見付ける
「…アスラン、ラクス…お前達は何を考えているんだ…っ」
「えっと…どういう事ですか?」
パトリックの振り絞ったような声にアスランが遠慮がちに問いかければ
見付けた封筒をいきなり投げつけられる
「きゃ!?」
「わっ!?」
突然の事に驚いたがバサバサと音をたてて中身が落ち拾い上げようとして目を見開く
そこには、キラと変装したラクスのキスシーンや、ホテルへと入る様子
更には我慢出来ずにキラの車内で行為に及んでしまった時の写真まであった
ラクスだけでなく、アスランもカガリと仲睦まじく腕を組む姿やホテルへと入る様子や物影から撮影されたキスシーンがあった
「二人して不倫なんぞしおって!
私の顔に泥を塗る気か!?」
「ラクス…これは何かの間違いだろう?
ちゃんとアスラン君を愛しているのに、一時の気の迷いだろう…?」
激昂するパトリックと認めたくないといった様子のシーゲルにアスランもラクスも言葉を失い俯くしか出来ない
「っ…わ、私…私は…アスランを愛して、いません…」
ギュッとワンピースの裾を握りしめ震える声でラクスが告げれば親達は息を飲み驚愕を露にする
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