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□愛情
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それから、頻繁にラクスを呼び出し欲望のままに抱いた
最初はただ欲の為だけだったが気付けばラクスにハマっていた
笑って欲しいのに泣かせてしまう
好きな子を苛めるなんて、ガキじゃあるまいし…
なんて溜め息を吐くけど、ラクスは僕の顔を見るだけで眉を下げ困ったような表情浮かべ俯いてしまう
そうなると自分に視線を向ける為にまた泣かせてしまう…
本当に、バカじゃないのか?って自分に何度も言ってしまう
ある日、何時ものようにラクスに連絡したが繋がらず、酷い胸騒ぎに急いでラクスの働くメイド喫茶に行き尋ねると突然辞めたと言われ
慌ててラクスの住むアパートに行き合鍵で扉を開けば、もぬけの殻だった
呆然と立ち尽くす僕に、隣室に住むと言う女性がラクスが急に引っ越しが決まった、少し離れた海の見える街に越すと話していた事を教えてくれた
彼氏だと思われていたらしく、結婚するんじゃないのか?と聞かれたけれど誤魔化して家に帰る
こんな事なら、ラクスと結婚して手元に置いておくんだった…
そう思うと直ぐに役所に行き離婚届を受け取り、記入して
妻が住むマンションに行き離婚届を記入するように告げた
最初は渋っていたが、子供との血縁関係が皆無な事、今の現状等を理由に法廷で争っても構わない、その場合は慰謝料を貰うと言えば直ぐに記入した
その足で役所に提出して直ぐに海の見える街を探し始める
それから毎日、海の見える街をリストアップして、休日に足を運んで探し回る日々が続いた
今まで使っていなかった有休も使えるだけ使って遠くまで探す
もうすぐ半年が経つだろうか、という時に訪れた小さな湊町
何時ものようにラクスの特徴を説明しながら情報収集をしていると、知っているという女性に会った
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