□弾丸飛び交うこの世界
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「君、今何を考えてたんだい?」

「な、何って…あなたが迷子になる原因、を…」

「はは、違うよ…そうじゃなくて、僕に会う前
元の世界の事でも考えてた?」

ニコニコと爽やかな笑顔で聞いているのに目は笑っていなくて
逃がさない、と言っているようだった

「っ…あ、あなたには関係ありませんわ…」

視線に耐えられなくて、反射的に顔を反らす

「えぇ?酷いなぁ
僕は君が好きなんだよ?好きな子の事は何でも知りたいもんじゃない?」

「あ、あなたが好きって言うと胡散臭いですわ…」

私の言葉にまた、酷いなぁ、なんて笑っている

するりと腰に回されていた手が怪しく這い回る

片方は腰から下へ、下がっていき
もう片方は背中を一撫でした後に脇腹をなぞって膨らみへと移動する

「ちょ、ちょっと!何してるんですか!?」

「え?いや、傷付いたから君に××××や××××してもらって慰めてもらおうかと」

「な!?こ、この変態!×××騎士!」

「ははは、まぁ、冗談はこのくらいにして」

「冗談なら離しなさい!」

「嫌だよ、ラクス
僕は君が好きなんだ。だから勝手にいなくなるとか、やめてよね」

また急に真剣な目になるからドキリと心臓が鳴って息を飲む

キラの手はそのまま胸に当てられているから心臓の音が伝わっているかもしれない…

「僕は騎士だから、君の笑顔を守りたいけど、めちゃくちゃに泣かしたくもあるんだ
だから、君を幸せにするのも不幸にするのも僕だけでいたいんだ
ラクスが僕以外に泣かされたり心を支配されてたら…うっかり殺しちゃいそうだよ」

「っ…き、キラの相手をしてる時に他の事考えてられる程余裕なんか…」

「考えてるでしょ?
元の世界の事。君はいつも帰る事ばかり考えてる」

図星を指されては言い返せなくて目を反らすしか選択肢は無かった

「痛っ」

いきなり、胸に当てられていた手にギュッと力が込められ鷲掴みにされて眉を寄せる


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