５
□青の中の赤
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デブリの漂う真っ暗な星の海に、ふよふよと漂う救命ポッド
今の自分の立場ではいけないと思いつつ、半ば無意識に回収していた
案の定、艦長には困ったように大きなため息を吐かれてしまった
地球軍に所属してまだ期間は短いが、一般人とは言いがたい自分としても、何故こんな事を？とため息を吐いてしまう
取り合えず開けてみようと救命ポッドが開かれ、中から飛び出してきた見慣れた玩具ロボットに目を見開く
回りとは違う驚愕には幸い気付かれずに済んだが、ふわりと飛び出してきた少女に小さく息を飲む
「ありがとうございます…
あら？ザフトの船ではありませんの？」
キョトンと目を瞬かせる少女に大人たちは頭を抱えて深いため息を吐き、自分も人知れずため息を吐きながら隠れようと一歩後ずさる
「あらあら？まあ！キラ様！」
遅かった…
少女に名前を呼ばれ一気に視線が集中する
馴れない無重力の中を泳ぐように移動して抱き付いてくる少女、ラクスにまたもため息が漏れる
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