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□青の中の赤3
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たくさんの壁や問題はあるものの、フレイを除くカレッジでの友人達はラクスと距離をとらずに話してくれて
僕の自室に軟禁状態のラクスも、寂しさを感じずに過ごしていた
ラクスは今、ミリアリアとマリューさんとともにシャワーを浴びに行って自室には一人だった
多人数で使えるようになってるから、と言うのもあるが
ラクスの監視も兼ねて二人も一緒に入るから、と申し訳なさそうに告げたミリアリア
規約だから仕方ない、気にしないで、と苦笑を返したが
内心では正直ありがたいと思った
扉をロックして、小型の通信機を取り出し手早く操作する
今のうちにラクスをプラントに帰す手筈を整えたかったし
出来れば、所属していて事情を解っているクルーゼ隊に託したい…
幼馴染みのアスランや、気遣いのうまいニコル等が居るため、隊長は全面的に信用できなくても、隊員達は最高の仲間だと胸を張れる
何とか通信が繋がり、定期連絡と一緒にラクスを保護したことを暗号混じりに告げ通信機をまた隠す
(…僕もそろそろ、帰らないとな…)
これ以上は地球軍に所属していても仕方ないだろうと背凭れに寄り掛かる
そっと目を閉じて、脳裏に浮かぶ友人達に微かに苦笑を浮かべる
(こんなになる前に、居なくなる筈だったのにな…)
普通の学生というのを楽しんでしまったのは否めない
そのせいで、情が移ってこんな事態に陥ったと言っても過言じゃないよな、と小さくため息を吐く
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