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□青の中の赤3
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「キラくん…」
「…ラクスは?」
「あ…えと…部屋に…」
返答に、そう、とだけ返して踵を返せば戸惑った声で名前を呼ばれる
「あの…さっきの、は…」
「圧倒的な戦力差ですからね、非人道的とは言えああするしか生き延びれなかったでしょうね」
「キラくん…」
「ヤマト…」
僕の言葉に安堵の表情を浮かべるマリューさんとナタルさんにもう一度向き直る
「でも、もしラクスに何かしたなら…
ザフトじゃなく、僕があなた達を殺します」
「っ!」
息を飲み絶句する人達を無視してブリッジを後にする
駆け足で自室へと向かう途中、食道の騒がしさに眉を寄せる
入口から中を覗けば泣きじゃくるフレイを宥めるサイとミリアリア、遠巻きに狼狽えているトールとカズイがいた
「…何事…?」
「あ…キラ…さっきの戦闘で撃たれた先遣隊の艦にフレイの親父さんが居たらしくてさ…」
「先遣隊…あ……」
トールの説明にそんな事を直前に言われた気がして、アスランと話す為に離れている時に撃たれたのを思い出す
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