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□青の中の赤3
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「あんた…コーディネーターだから、本気で戦って無いんでしょ!?」
「っ!」
心臓を鷲掴みにされた気分だった
実際にそうなのだから…
パパを返して、と泣き叫ぶフレイを直視できず視線を反らし押し黙る
「…してやればよかった…」
「フレイ…?」
ここには居ない方がいいだろうと一歩下がった時に呟かれた言葉に動きが止まる
「あの子を殺してやればよかった…っ!
パパを殺したら殺すって言ったのに…っ!!
なんであんな子が生きててパパが死んじゃうのよ!!」
「フレイ!!」
「…君が言ったのか…?」
全身総毛立つ感覚で、自棄に回りが静かでフレイの声だけがはっきり聞こえた
肩を抱き必死に宥めるサイの背後から問いかければ、ギロリと睨まれる
「だったら何よ…」
「ふざけるな!!
安全地帯で民間人が下ろされた時も、軍に所属する訳でもなく居座って…
戦いもせず、のうのうと守られるだけで
何かあれば人のせい…
君は、何様なんだよ…っ!!」
ミリアリアが制止の声をあげるのも構わずフレイに向かって叫ぶ
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