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□好みは…
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本を読むから、とソファで微睡んでいた僕の膝の間に座る方が恥ずかしいよな、なんて
絶対に口にはしない
したらもうしてくれないのは解っているのだから
さらさらと流れる髪を弄べば、少しだけ顔が動いて上目遣いでじっと見られる
ラクスのお願いは言葉にしなくても僕が全部叶えてあげたいから
顔を近付けて啄むように口付ける
「ん、ふぅ…は……あむ…」
チュッ、チュッと音を立てて何度も口付けて
少しずつ深く濃厚な口付けに代えて
気付けば噛み付くような荒々しくラクスを求める口付けを与えて
ふるふると弱々しく震えるラクスの白い指が僕の服をキュッと掴んで
これからの行為にほんのりと頬を染めるラクスについ口角が上がる
「ん、ぅ…は、はふ……」
「ラクス…」
ゆっくりとソファに横たえて、頬を一撫ですればふるりと体を震わせる
既に僕によって快感を覚えたラクスの体は僕からの刺激に毎回面白いくらいに反応する程になっていた
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