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□一滴
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「マリアー、クリスマス、サンタさんに何お願いするの?」

もうすぐクリスマス、愛娘の欲しい物をリサーチせねば!とにこやかに問いかければ
きょとん、として真ん丸な目を瞬かせるマリア

そのまま、不思議そうに首を傾げるマリアに、微かに戸惑う

(もしかして、サンタさん知らない…?)

あまり贅沢は出来なかったとラクスが語っていたが…幼稚園でもクリスマス会ぐらいはしたんじゃ…と悩んでいるとマリアが困ったように口を開く

「パパ、サンタさんはマリアの所には来ないよ?」

「え!?マリアいい子だから、ちゃんとプレゼント貰えるよ!?」

「そ、そうじゃなくて…」

がっしりと肩を掴むと苦笑混じりに首を振られ、ママが言ってた、と話し出す

「サンタさんは、世界中の子供にプレゼントをあげるお仕事でとっても忙しいから
親が居ない子にあげて、マリアみたいに親がいる子には、サンタさんがママやパパに代わりにプレゼントあげてね、ってお願いするの
だから、マリアの所にはサンタさん来ないの」

「そうなんだ…」

「?パパはサンタさんからまだお願いされてないの?」

ラクスの教育方針に感心していたら不思議そうにマリアに見詰められ慌てて首を振る

「さ、サンタさんから内緒でマリアが欲しいの聞いてねーってお願いされてたんだよ」

「そうなんだ!んとね、マリアが欲しいのはねー」

ニパッと笑って何がいいかなぁと考えるマリアに何とか誤魔化せた、と安堵の息を吐く

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