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□青の中の赤7
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アカデミーの友人達に泣き付いたのだが、アスランはそもそも私服のセンスすら疑わしいし
イザークには俺は婚約者なんていないから知るか!!っと一蹴され…(デビューしたばかりの頃ラクスのファンになったらしいが、アカデミーにデビュー報告に来たラクスと同一人物とわかってからどうも冷たい)
ディアッカは…それどこのお店だよ、な意見を出され
ラスティからは自分のセンスを信じろ、との有り難い?お言葉を頂き
唯一マトモな意見をくれたのがわざわざ売店で流行りらしい女性雑誌まで購入して、一緒に店の検討までしてくれたニコルだけだった

「あのー…お客さま、何かお探しでしょうか…?」

「はい、探してます」

最初は彼女の為にプレゼントかな、と微笑ましく眺めていた店員だが、キラの気迫に声をかけられず
しかし、もういい加減店先で唸られても困る
キラが悩みだしてからショッピングモールなのに回りは盛況だが客が来ないのだ

「えっと…そのワンピース!今人気なんですよ〜」

「雑誌に載ってたから来たんで…
あ…そうだ!ねぇ、ちょっと知恵を貸して!」

がっしりと肩を掴まれ驚きつつ、イケメンだが目が血走ってる…と顔を赤くさせたり青くさせたりしながらコクコクと頷く

「よし!これで勝てる…っ」

ガッツポーズをするキラに何に勝つ気だ、との突っ込みを入れる友人達は今は居なかった…

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