6
□青の中の赤7
4ページ/5ページ
彼女は普段、白や淡いピンクなどのパステルカラーの服を好んでいるしとても似合っているが
黒などの濃い色の服なら白い肌が強調されきっと似合うだろうと常々思っていたのだ
黒のフレアワンピース
普段より遥かに丈も短いが…僕が見てみたいので、説得しよう
「お待たせいたしました!こちらへどうぞ」
「あ、すみません」
店員の後に着いていくと選んだワンピースに合いそうなアイテムがズラリと並べられた休憩室らしき場所に通される
「わざわざすみません…」
「いえいえ!ラクス様がうちの商品を身に付けてくださるなら…」
店員に苦笑を返しつつ、小物を選んでいく
外套はクリスマスだし、と赤ずきんのような大きなフードの付いた真っ赤なポンチョ
ニーハイソックスに編み上げのショートブーツ
真っ白なフワフワのシュシュとお揃いの鞄、手袋と店員や店長の知恵を借りながらトータルコーディネートを完成させる
出来上がった時に達成感から三人でハイタッチまでしてしまった
購入して、包んでもらうと直ぐ様ラクスの元を訪ねる
「はい、じゃあこれ…」
「ありがとうございますわ!
はい、キラ様も」
「ありがとう」
互いにプレゼントを渡し合いクリスマス当日まで開けないと約束したうえで、揃って紅茶を飲み時間の許す限り、二人だけの緩やかな時間を堪能する
.