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□不良な彼とクリスマス
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ラクスはドタキャンに対してもそうだがそれ以上に、ラクスなら理解してくれるからと甘えて
ドタキャンした事を謝ってくれていない事に一番腹をたてていた

確かに自分はキラの一番の理解者だと胸を張って言える
だけど、だからと言ってなんでも許容できる訳ではない
自分だってまだ普通の女子高生だもの、当然だ

本当なら苦くて嫌いだしキラの体に悪いのだから煙草は止めて欲しいし、
ケンカだって怪我をして欲しくないから止めて欲しい
ツンデレばかりじゃなくて、もっと甘やかして欲しいし、
大切にするなんて言わずにぶっちゃけ抱いて欲しい

だけど、そんなキラを好きになったし、愛されているし大切にされているんだなって
キラの彼女で幸せだって思っているから笑顔で許せる

(それが、当然だって思ってたら間違いですからね…)

最後にもう一睨みして玄関の鍵を開けて荷物をキラから奪い取り
靴を脱ぐために一度床に下ろすと後ろで物音がして振り向けば
キラのバイクで出掛ける時のラクス用のヘルメットを用意している

「…何してんですか?」

「ねぇ、それ、ダメになりそうなの買った?」

「は?えっと…食材は買ってないので…って、質問を無視しないで…」

質問の答えではなく質問が返され反射的に答えてしまい、顔を上げると引き寄せられ
そのまま担ぐように抱えられ、勝手に玄関の鍵を閉めてヘルメットを被せる

「ちょ、な、何をするんですか!?」

「いいから、掴まってな」

乗り慣れたキラのバイクの後ろに座らされ、エンジンがかかり慌ててしがみつく

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