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□不良な彼とお正月
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「まったく…ラクスも昨日は年越しそば準備して、初日の出見に行って…
あんま寝てない筈なのに…」

「まぁ、彼女は普段から元気だからな…」

ラクスとルナマリアがお守りを買いにシンを付き添いに連れて行ったのを待つ間、キラは溜め息混じりに煙草に火をつける

アスランやイザーク達も揃って一服しながら話していると、シンとルナマリアだけが戻ってきて、目を瞬かせる

「あれ?ラクスは…?」

「え?ラクス先輩は先に戻るって…」

まだ戻っていないと分かるとシンとルナマリアは青ざめ頻りに謝り何度も頭を下げる

その時、キラの携帯が鳴りラクスからの着信に迷ったのかと通話ボタンを押す
しかし、聞こえてきたのはラクスの愛らしい声とはかけ離れた男の笑い声が聞こえてきた

『よぉ、キラ・ヤマトだよなぁ?』

「…そうだけど、君誰?
ラクスは?」

『お前の彼女は預かった
本当の一番を決めようぜぇ?』

「……」

通話が終了され、溜め息混じりに歩きだす

「…こうなるから、一人になるなって言ってるのに…」

皆も手伝うと追いかけて来てラクスが捕らわれた場所へと向かう

面倒くさそうに話すキラだが、放つ雰囲気だけで人を殺せそうな程に苛立っていて
後輩達は冷や汗を垂らし生きた心地がしなかった

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