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□冷静なあの子との出会い
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店内も男性につられたのかクスクスと笑う声が聞こえて、気付けば女性は憮然とした表情で男性を睨み男性は私を睨む
いや、睨まれても、本当に付き合った記憶ないんですもん…

「お、お前なぁ…俺が付き合ってやってたのに…」

「いえ、ですから、いつからですか?
私とあなたは同じバイト先ですが、シフトも被らないし…たまたま、1度だけ時間がずれて一時間一緒に勤務はしましたけど…
2度目はお店のボーリング大会、ですよね?
3度目でこんな修羅場に参加させられても困ります」

「あっはははは!
ヤバい、お腹痛い…っ」

ゲラゲラとお腹を抱えて、バンバン机を叩く背後の男性のせいでみるみる男性は顔が真っ赤になり、憤慨した様子で立ち上がる

「おい!帰るぞ!」

「はぁ?命令しないでよ!
てか、あたしあんたのせいで恥かいたんだけど!?」

憮然とした表情の女性も立ち上がり言い合いながら立ち去ろうとするから慌てて立ち上がり呼び止める

「ま、待ってください…っ!」

「あんだよ!今更謝ってもおせえっつーの」

「いえ、自分達の頼んだ物の代金くらい置いていってください
私、あなた方に奢る理由無いので…」

「ブホォッ!!」

私のこの一言のせいで、背後の男性の腹筋が死んだようだった




「ひー、ひー…き、君最高過ぎ…
僕、キラ・ヤマト…ねぇ、僕と付き合ってよ」

「ちょっと、意味が分からないですね」

「その返しも最高過ぎだよ!」

二人が付き合うのはもう少し後の話


end
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