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□999本のバラの花束を君に
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「…ラクス、花束欲しがってたでしょ?
バラの花束で999本…
『何度生まれ変わっても君を愛する』って意味があるんだって
どうせなら、僕の気持ちを形にしようと思って」

にこりと笑うキラにラクスは嬉しさに胸がいっぱいになる

何気無く、ドラマを見て花束をプレゼントなんて素敵と呟いただけだったのにこんな素敵な意味まで調べてプレゼントしてくれるなんて…

「ラクスにプレゼントするのにって色々検索してたらさ、バラの花言葉?っていうの…
すっごい量が多くて、でも伝えたい気持ちだったから全部買っちゃった」

やり過ぎたかな?と不安げに見てくるキラに微笑んで首を振る

「とっても素敵…嬉しいですわ」

「それから、これも、君へのプレゼント…」

「え?バラの他に、ですか?」

「うん、僕の思いを受け入れてくれるなら受け取って欲しい
きっと君の薬指に似合う筈だよ…」

そう言ってキラが取り出したのは小さな小箱

黒い、ビロードのような素材の箱がパクン、と小さな音をたてて開く

中にはダイヤが1つ付いた華奢なデザインの指輪

「わ、私に…?」

「君以外に贈るつもりはないよ?
…受け取ってくれるかな?」

「…っ…はい…宜しく、お願いします…」

涙を堪えて頷けば左手が取られて薬指に指輪が填められる

キラリと光を反射して主張するそれに堪えきれなかった涙が伝う

「素敵なプレゼントをありがとうございます…
最高の誕生日ですわ…」

涙を流したまま微笑めばキラも嬉しそうに微笑んで、抱き寄せられ
そのまま、何度も啄むように唇を重ねる


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