6
□HappyValentine
3ページ/4ページ
「べ、別にキラの為に作った訳じゃないんですからね!
勘違いしないでくださいな!」
片手を腰に当てプイッと顔を反らしながらチョコを突き出す
ツンデレは却下…キャラじゃなさすぎて自分が恥ずかしい…
「誰にも貰えないと可哀想だから…作ってみましたわ
欲しいならあげますけど?」
冷静な顔でチョコを差し出しながら事も無げに問いかける
クーデレ…一応候補に入れましょう
「キラに食べて欲しくて頑張りましたの!
お願いです、受け取ってくださいな…?」
チョコを両手で持ち、上目使いで見上げながら頬を赤らめて愛らしく見つめる
妹系はキラに主導権を差し出すのと同じですわね…却下
「あとは…
私のチョコが食べたかったら三回回ってワンって鳴いてごらんなさい?
そしたら、食べさせてあげましてよ?」
お嬢様キャラ…これはこれでいいですけど…キラが狂犬になって私が啼かされるオチが見えますわ…
「ヤンデレはちょっと…私だけがキラ大好きみたいで主導権握られますし…
あとは…ん…胸元を開けて…キラ、チョコなんかより私を……ってこれは違う…絶対に違いますわ…っ」
着ていたシャツの胸元をはだけさせ潤んだ瞳で誘うように呟くも途中で何かが違うと言葉を止める
「あれ?最後まで言わないの?」
「………え?」
突如聞こえた声に固まり、姿見で背後を確認するも誰も居ない
恐る恐る辺りを見回すように首を動かすと扉の影、姿見には写らない場所にキラがしゃがんでニヤニヤと笑っていた
.