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□開かない鍵
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「毎回、プレゼントも持参してる…
ねぇ、ラクス…僕の何が気に入らないんだい?」

心を込めた愛の告白はにべもなく断られ
差し出したダイヤモンドのついた指輪に顔をしかめる彼女に問いかける

「…そうですわね…
あえて言うなら、お互いの職業柄決して相容れません
ブタ箱にぶち込まれたくなければ見逃してあげますから目の前から消えなさい」

「君のような女性がブタ箱にぶち込むなんて、汚い言葉を使うべきじゃないよ、ラクス?
僕の職業が気に入らないだけなのかい?」

そっと左手を取り薬指に口付ければ思いきり振り払われ、ハンカチでごしごしと拭う
遠慮のなさが清々しいくらいだった

「そうですわね」

ピシャリと言い放つラクスに、なんだ、と微笑めば顔をしかめられる

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