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□Whiteday
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「…つか、これの処分はどうしよう…」
「これは…ネズミ避け用ですか?」
「いや、本当はラクスへの…って…なんでいるの?」
「キラを驚かせようと合鍵を使いまして…」
隣で顎に手をあて、眉間に皺を刻み一緒にクッキーだったものを眺めるラクスに冷や汗が伝う
「なるほど、私へのホワイトデーですか…
殺す気ですか?」
「違うよ!?
…自分でもビックリの出来だったんだよ…」
もう白状するしかない、と肩を落とす…
このあと上手く言いくるめて主導権をまた奪うしかないな…
「えぇ、知っていますわ…
と言うかキラ…あなた浮かれすぎですわ」
「え?………なんで撮ってるの!?」
「ですから、驚かせようと合鍵を使ってこっそり入ったら…
キラったら、ウキウキしながらお菓子作り…
これは写メを撮れとの神の啓示と思いましたので…」
ラクスの手にある携帯には僕がお菓子作りに励む姿が何枚も撮影されていた
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