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□Whiteday
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「け、消して!!」
「えぇ、構いませんけど…
パソコンにも、アプリにも、SDにもバックアップ済みですからね
携帯のデータが一つ消えても痛くも痒くもありませんわ」
にっこりと微笑んで携帯からは画像を消去してくれるが告げられた言葉に頭を抱える
「…てか、一時間以上居たの…?」
「えぇ、まぁ…キラったら、全く気付かないな〜と思いながら…
ちょっと、体が冷えて来たので焼き上がりを待ちながらコーヒーを飲むキラを何度睨んだ事か…」
「へぇ…体が冷えてるんだ?
…わっ!本当だ!!これは直ぐに暖めなくちゃ!!」
「え…い、いえ…大丈夫ですから…暖かいお茶を頂ければ…」
がっしりと抱き抱えれば危険を察知したらしいラクスが暴れるも気にせずにベッドへと一直線に向かう
「暖かいお茶だなんて…遠慮しないで?
大丈夫、責任を持って僕が君を暖めてあげるからさ…」
「い、いらない!!
昨日もしたじゃないですかぁぁぁ!!」
ラクスの悲鳴も虚しく美味しく頂きましたとさ
散々堪能した後、半泣きのラクスにクッキーだったものを口に押し込まれて気を失った以外は最高のホワイトデーでした。
end