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□シスブラ
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三日後…
漸く落ち着いたラクスにケンカの理由を聞き出して落ち込ませる意味もないとそっとしていたのだが、
初日はキラのバカー!と泣きわめき
二日目には謝りに来ない…と時折寂しそうに溜め息を吐き
三日目の今日にはキラに愛想をつかされた、とメソメソと泣き出してしまった

(うーん…三日ももたないってのが姉ちゃんらしいけど…)

キラは好きではないが、自分よりもラクスを幸せにしている事に関しては評価していたし
何より、ラクスの笑顔がキラの隣にいる時が一番綺麗だった

すっかり憔悴してしまった姉をなんとか元気付ける為にも仲直りをさせてやるべきかと重い腰を上げる

「姉ちゃん…ケンカの理由、聞いてもいいか?」

「シンくん…
わ、私は…キラに似た男の子が欲しいって言ったらキラが…ラクスに似た女の子で両手に花が良いって…
体位で産み分け出来るって噂を聞いて…試すのに、子供の性別で意見が合わなくて…」

グスグスと鼻を啜るラクスの説明に呆れてしまう

まさか、ケンカの理由がそれだったなんて…

「ううう…き、キラに愛想をつかされるなら、女の子でも構わないって言えば良かったんですわぁぁぁ!!」

うわーん!!と泣き出してしまったラクスに溜め息を吐き、つい投げやりな回答を出してしまう

「いや…二人産めばいいじゃん…」

「…え?」

ピタリと涙を止めじっと見てくるラクスに不味いことを言ったのかと微かに青ざめる

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