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□メリクリ
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――…‥
「うー…来ませんわねぇ…」
待ち合わせの5分前
普段ならシホやミリィはもう来ていて、フレイやカガリが遅いね、と苦笑しあうのに…
「ん…寒くなって来ちゃいましたし…カフェにいるってメールしますか…」
ブルッと体が勝手に震え、このままでは風邪を引いてしまう、とコーヒーの香り漂うカフェをチラリと確認して向かう
「はぁ…暖かい…」
全身が総毛立つ感覚に身震いしつつ、カウンターで注文をして、適当に席を選んで座り携帯を取り出す
「あれ…メール…」
何時着ていたのかしら?と首を傾げつつ、新着メールを開く
相手は今日の待ち合わせ相手達
『From:フレイ
ごめん!サイと仲直りして、今日デートする事になったからあたし行けない!!
後日プレゼント渡すわね!』
『From:カガリ
すまん!アスランが明日じゃなくて今日休みになったから、明日のデート今日になった…
この埋め合わせはちゃんとするから!!』
『From:ミリィ
ごめん!ディアッカの奴、今日あたしにわざわざ会いに帰国したらしくて…
また今度誘って?』
『From:シホ
すみません!!イザーク先輩から告白してもらえて…
埋め合わせはちゃんとします!
急でごめんなさい!!』
「………」
この瞬間、ボッチクリスマス決定
取り合えず、全員に返信をして、お洒落をして出てきてしまったのに家に戻るのも勿体無いし、とコーヒーを飲みながら予定を考える
(映画…見たいのありましたし、それを見て…CDショップで新譜の確認と新刊チェックもして…
あ、狙ってたワンピース残ってるかしら…)
ふむ、意外としたい事がいっぱいだった、と普段の仕事の忙しさを改めて実感しながら
空になったカップを返却口に置いて店を出る
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