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□メリクリ
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「……」
「思い出した?」
「はい…申し訳ありません…」
ベッドの上で深々と土下座をして謝れば、気にするなと返される
(うぅ…こんな記憶があやふやになるまで飲んでしまうなんて…)
初めての失態に人にまで迷惑をかけてしまったと後悔が後をたたない
「取り合えず、君の服はデロデロだったから今洗濯中だから
多分、もうそろそろ乾燥終わると思う
悪いと思ったけど…君、思いっきり転んでたから怪我が無いか確認はさせてもらったよ?」
「何から何まで本当にありがとうございます…
えっと…ラクスと、申します…何かお礼をさせていただければ…」
「僕はキラ…
いや…特には…服も洗濯したら綺麗になったし」
クローゼットからシャツを取り出して羽織りながら困ったように悩むキラに粘れば、それならば、と提案をされる
「君、恋人居ないんだよね?
今日の夜…デートでもしてくれないかな?
仕事休みで遊びに行きたいんだけど…友達みんなデートらしくてね…」
苦笑を浮かべるキラに目を瞬かせつつ、慌てて頷く
これが切っ掛けで付き合うのかは二人次第…
end