□さよなら〇〇
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「っは〜…やっぱヅラとカラコンは疲れる…」

目をパチパチと瞬きさせながらため息混じりに呟くシンに苦笑しながら
キラも同じように眼鏡を外して胸ポケットにしまい
黒いカラーコンタクトを外して瞼を下ろし目頭を揉む

「とりあえず、調査の報告宜しく」

「はい。やっぱり噂通り、ドミニオンの連中、裏金じゃんじゃん使ってましたよ」

伊達眼鏡とはいえ、慣れない物はやはり変装の為とはいえするもんじゃないな、と考えながらシンの報告を聞く

「やっぱりね…僕のほうも…っ!?」

「…敵っすかね?」

キラが口を開いた時に微かな物音に空気が張り詰め、シンも真剣な表情で辺りを見回す

「いや…素人、かな…
気配が全然消せてない…

ねぇ?」

足音を殺して路地を進み、角から顔を出すと
戸惑った表情の少女が二人、立っていた

桜色の髪の少女は震えながらも、本能的にキラを敵だと認識したのかそっと、後ろにいる赤髪の少女を庇うように前に立つ

「ふぅん…ごめんね、顔、見られちゃったみたいだからさ…
シン、そっち宜しく」

クスクスと楽しそうに笑いながら呟き、鋭い視線を少女達の背後に向ける

「りょーかい」

上から声がしたと思うとキラと一緒にいた筈のシンはいつの間にか音も無く壁に上っており、少女達の背後に着地する

「っ!ルナマリアさん!」

小さな悲鳴に反射的にルナマリアを守ろうと振り向いたラクス

「余所見しててもいいの?」

「っ!?…ぅ………」

トン、と軽い衝撃を受けそのまま意識を手放したラクスを抱き上げ
同じように気絶させたルナマリアを抱えるシンと共に顔を見合わせ
ニヤリ、と歪んだ笑みを浮かべる



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