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□二人の事情
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「ラクス、おっはよ〜!」
「あ、ルナ…おはようございますわ」
心とは真逆の晴天に近い青空を見上げながら学園への長い坂を上っていると
後ろから走って来たルナマリアが元気よく声をかける
「ラクス、今日うちのクラスに転校生来るんですって!
かっこいい男だといいわよね〜」
「まぁ…この時期に転校生、ですか…?
ふふ…彼氏のシンに怒られますわよ?」
ついこのあいだ入学式を終え、もうすぐ6月になる…
そんな時期に転校とは珍しいと思いつつ、ルナマリアと話ながら学園へと向かう
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