□二人の事情
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「少年の席は……
お、ちょうどラクスの隣が空いてるな…
彼女、ラクス・クラインは学級委員で生徒会役員だからいろいろ教えてもらえ」


「はい。えっと…
あ、よろしくね?クラインさん、でいいのかな…?」

バルトフェルドの言葉に頷き指された席に座り、ニッコリと微笑んで挨拶をする

しかし、相手は挨拶を返さないどころか、微かに涙を浮かべてすらいる事に別人だったかと戸惑う

「えっと…クラインさん…?」

「っ…あ…ご、ごめんなさい…よろしく、お願いします…」


退け反りながら必死に笑顔を浮かべようとするラクスに戸惑いつつもそれ以上詮索しないようにする


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